【休校期間中の過ごし方(中高生版)】
感染予防

医療機関では、患者の血液、全ての体液、汗を除く分泌物、尿や便、傷のある皮膚、粘膜が感染原因になりうるという考えに基づいて感染予防を行っています。日常生活や学校生活においては、以下の注意点を参考にしてください。

手洗い

コロナウイルスやインフルエンザウイルスは、咳やくしゃみにより生じたしぶきを吸い込むこと、しぶきが付いた場所に触れた手で目、鼻、口などの粘膜を触ることにより感染します。ウイルスは様々な場所に付着している可能性がありますので、帰宅時、トイレの後、食事の前など頻繁に手を洗うことが重要です。手を洗った後は、清潔なタオルやハンカチでふき取るようにしましょう。外出時はタオルやハンカチを持参し、貸し借りはしないでください。手洗いは流水とせっけんで30秒以上かけて行います。アルコールを含む手指消毒薬は、流水での手洗いができない場合に補助的に使用するものと考えてください。

手洗いの方法はこちらでご確認ください。

新型コロナウイルス感染症等の呼吸器感染症の予防

物品の共用および消毒

新型コロナウイルス感染症では、しぶきのついた物を手で触ることも感染拡大の要因と考えられています。食器やタオルなどの物品の共用はできるだけ避けましょう。ドアノブ、スイッチ、パソコンのキーボードなど共用が避けられない箇所は以下を参考にアルコールや次亜塩素酸ナトリウム(家庭用塩素系漂白剤)を用いて消毒を行ってください。

厚生労働省感染防止対策

家庭でできる感染対策

咳エチケット

咳があるときは、マスクを着用するか、ティッシュ、ハンカチ、腕の内側や袖で口と鼻を覆うなど咳エチケットを心がけましょう。新型コロナウイルスに感染しても症状が出ない人(無症候性感染者)がいることが知られています。外出時や会話の際にもしぶきの拡散を予防するためにマスクを着用しましょう。学校では生徒同士の距離が近いため教室内でのマスク着用が必須となります。布マスクや手作りのものでも構いませんのでご準備ください。

自分のため、大切な人のため、そしてみんなのために、一人ひとりができることをしっかりやりましょう。新型コロナウイルス感染症は人から人に感染するので、不要不急の外出を控えましょう。やむを得ず外出する場合には、三密(密閉・密接・密集)を避け、こまめな手洗いと咳エチケットなどの感染対策を十分に行うことが重要です。



(慶應義塾大学保健管理センター・慶應義塾志木高等学校保健室 武藤志保)