【休校期間中の過ごし方(中高生版)】
食事

新型コロナウイルスから身を守るために、一人ひとりが自身の免疫力をおとさずにウイルスに負けない体を作ることが大切です。丈夫な体を作るための食の情報をお届けします。

食に関連して、まず注意してほしいことがあります。それは、ウイルスで汚れた手や食器は感染源となるということです。食事の前には、石鹸を泡立て、30秒間、清潔な水で手を洗いましょう。また、食事は各自取り分け、飲み物・食器の共用はやめましょう。
*30秒間はパッピーバースデーの歌を2回歌う位の時間の長さです。やってみましょう。

免疫力を低下させない食事

1.1日3回決まった時間に食事をしましょう

毎日朝食を食べ、決まった時間に食事をすることで、生活のリズムが整い、健康的な生活を送ることができます。朝食には、睡眠中に低下した体温を上昇させ脳や身体機能を覚醒させる、体のリズムを整える、脳にエネルギーを補給するなどの効果があります。また、夕食は21時より前に摂りましょう。夜は活動量が少ないので、余分なエネルギーが脂肪として蓄積されやすくなります。翌朝、食欲が落ち朝食を抜く原因にもつながります。


2.バランスの良い食事を食べましょう

成長期である中高生には、エネルギーや体を作る栄養素が多く必要です。外出できない時こそ栄養バランスに気をつけましょう。主食(ご飯、パン)、主菜(肉、魚、卵)、副菜(野菜)、牛乳・乳製品、果物をまんべんなく十分に摂取しましょう。また、水分も意識してとりましょう。


3.腸内細菌について知りましょう

人の腸内細菌には、善玉菌・悪玉菌・その中間の菌があります。善玉菌は、悪玉菌が増えるのを抑え、腸の運動を活発にし、病原菌による感染を予防する働きがあります。善玉菌を多く含む食品にはヨーグルトや味噌などの発酵食品があります。反対に脂肪の多い食事(お菓子やインスタント食品)や不規則な生活が続くと、悪玉菌が増えて免疫力も低下します。

家にいる今だからできる食事作りに挑戦しよう!

善玉菌が豊富な味噌を使った「わかめ・豆腐味噌汁」の作り方

材料(3人分):煮干し15g 豆腐75g カットわかめ3g 水600ml 味噌45g

手順:煮干しを水に30分間つけた後、火にかけ、沸騰したら灰汁をとりながら5分間加熱し、煮干しを取り出す。味噌を溶かして加え、さいの目切りにした豆腐とカットわかめを加える。


休校が続き、長く自宅に居なければならないことは辛いことですが、ピンチをチャンスに変えて、ぜひ、こんなときだからこそできる食事作りにチャレンジしてみてください。



(慶應義塾大学保健管理センター・慶應義塾普通部保健室 藤ひとみ)