急性アルコール中毒予防

急性アルコール中毒にならないために

東京消防庁の統計によれば,東京都内で急性アルコール中毒のために救急搬送される人が年間約1万人,その内,約半数が20歳代の人と報告されています。塾生の皆さんは,決して救急車の世話にならないように,節度を持った飲酒を心がけて下さい。

アルコール飲料の主成分エタノールが体内に入るとアセトアルデヒドになり,さらにアセトアルデヒドは酢酸になって呼気とともに体外に出されます。このようにして体内のエタノール濃度は低くなっていきます。しかし、日本人の 40% 位の人はこの過程のアセトアルデヒドから酢酸への変換が弱く,さらに5%位の人はほとんどできないことが知られています。このような人たちがエタノールを大量かつ急速に摂取すると,エタノールやアセトアルデヒドが分解されずに高濃度のまま体内に残り,時に急死することもあります。大量かつ急速な飲酒,すなわち「一気飲み」をして(時に強要されて)命を落とした人のことが時々報道されますが,多くの場合,被害者はこのアセトアルデヒドの分解力の弱い人であると推測されます。「一気飲み」や他人に飲酒を強要することは絶対やってはならないことです。

もし急性アルコール中毒になってしまったら(応急処置)

酔いつぶれることがないよう,節度ある飲酒をこころがけましょう

もし一緒にいる人が酔いつぶれてしまったら...。意識、呼吸がない場合には、躊躇せず救急車を呼びましょう。

 ●衣服を緩めて楽にする

 ●回復体位を取らせる

  →この体位により、舌根沈下(舌の筋肉が緩んで舌の付け根が喉に落ち込こと)による気道閉塞や嘔吐物による窒息を防ぐことができます。

 ●体温の低下を防ぐ

 ●絶対に一人にしない

  →寝ていると思って一人にすると知らない間に意識を失っていることがあります。

関連リンク

飲酒に関する注意喚起(塾生サイト)