学校健康診断における運動器検診マニュアル

学校保健安全法の改正により,2016年度から運動器疾患を早期発見するための運動器検診が学校健診の必須項目に加えられます。



運動器検診は,身体を支えて動かすのに必要な骨,関節,筋肉,靭帯,腱などの運動器について,その形態や発育,運動機能を調べる検診です。成長期の子どもの運動器は柔軟性に富みしなやかさに優れる一方で,成人に比べて強度が十分でなく,損傷を受けやすい特徴があります。そのため,スポーツ活動で酷使することにより,骨・軟骨などの傷害が起こることが少なくありません。

慶應義塾では,2012年度から学校健康診断において運動器検診を試行し,整形外科を専門としない学校医や養護教諭が時間的制約のある学校健診の中で効率よく実施できる運動器検診の方法について検討を重ねてきました。今回,試行期間の成績から,「学校健康診断における運動器検診マニュアル(2016年度実施案)」を作成しました。