【休校期間中の過ごし方(中高生版)】
運動

新型コロナウイルス対策のための臨時休校や外出自粛など、いつもと異なる環境の中、皆さん、毎日どのように過ごしていますか。家にいると、いつもと比べて体を動かさず、座ったまま、あるいは寝転んで過ごす時間が長くなりがちです。長時間同じ姿勢でいたり、同じ画面を見続けたりすると、血行不良や、眼精疲労から肩こりや頭痛が生じることがあります。

在宅の長期化によって運動量が減少し、外出自粛のストレスから便秘になることもあります。また、ストレスや不規則な生活が原因で自律神経のバランスを崩してしまうこともあります。自律神経とは心と体の状態を活発にする交感神経と、心と体を休ませる副交感神経で成り立っています。この2つの神経がうまくバランスを取りながら働いているおかげで、私たちの健康は保たれていますが、このバランスが崩れると心身に支障をきたします。

体を動かしましょう

座ったまま長時間過ごすのではなく、1時間に1回は立ち上がって足踏みしてみましょう。テレビや動画サイトで楽しめる体操やダンスをすることもできます。また、立ってテレビを見たり、見ながら時折ストレッチをしたりすることも効果的です。

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便秘も、ラジオ体操のような軽い運動を毎日行うことで改善することが多くあります。また、起床時に両膝を立て、恥骨から下腹にかけて両手で揺らすように1分ほどマッサージすることも効果的です。適度な運動は、腸を刺激するだけでなくリラックス効果も期待できます。


運動には、ネガティブな気分を軽減させたり、心と体をリラックスさせ、睡眠リズムを整えたりする作用もあります。環境・日常生活の変化やストレスにさらされている中でも、可能な範囲内で意識して体を動かすことが、健康を維持していくために重要です。



(慶應義塾大学保健管理センター・慶應義塾湘南藤沢中高等部保健室 室屋恵子・田川眞理子)