インフルエンザについて

  • Date:

本年の動向

通常のインフルエンザは毎年10月頃から流行しますが、周知のように本年は5月から豚由来の新型インフルエンザが発生しており、夏期から流行が見られています。秋以降にはこれに加えて通常の季節性インフルエンザの流行も発生することが予想されます。

新型インフルエンザについて

現在流行している新型インフルエンザは、感染したほとんどの患者の場合比較的軽症で済み、2~3日で回復することから、高い病原性を持つとは考えられていませんが、慢性疾患の治療を受けている方や妊婦、乳幼児、高齢者においては、重症化するリスクが高いことが分かってきています。特記すべきはその感染力の強さであり、新型ゆえにほとんどの人は免疫という抵抗力を有していないため、集団内で爆発的な拡がりを見せることも多いようです。

注意する症状とは?

急な発熱(特に38℃以上)、鼻水もしくは鼻づまり、のどの痛み、咳などが一般的な症状です。医療機関を受診する場合は、必ず前もって電話で受診方法を確認し、マスクを着用して他の患者に感染させない配慮を忘れないようにしましょう。特に、いつもの風邪と様子が違う症状(呼吸の苦しさ、反応の鈍さ等)がある場合は、迅速な医療機関への受診が必要です。

感染を予防する方法

まずあなた自身にインフルエンザを疑わせる症状がある場合は、学校や職場などの集団へ出向かず、自宅で十分に療養することが何よりも大切です。外出も極力控え、手をこまめに洗い、マスクを着用します。同居している人や一般の他の人に咳やくしゃみをかけない「咳エチケット」を徹底する必要があります。医療機関でお薬を処方された場合は、指示通りに最後まで飲みましょう。ふだんの日常生活の中で行いたいのは、手洗いやうがいの励行です。また、ほとんどの人はインフルエンザウイルスを最終的に排除する免疫力を持っている訳ですから、この免疫力を高めることに主眼を置くのが最も効果的な予防法です。暴飲暴食、過労を避け、バランスのとれた食事や十分な睡眠、規則正しいリズムのある生活、適度な運動、過剰なストレスのコントロールなどが体力維持には重要な要素です。自身の体調をしっかり管理しながら、感染を受けない、また他の人に感染させない、という配慮を怠らないことに尽きるわけです。



(慶應義塾大学保健管理センター 森木 隆典)